All Your Bugs Are Belong To Ass

過去を振り替える時間

いわゆる個人的な今年の振り返りなどです。長いので斜め読みで結構かとおもいます。

大手IT企業に居たことで得たものなど

今年の初頭はまだ、前職の大手IT企業でサーバサイドのコード実装を行うプログラマをしていたわけですが、30ちょうどで入社してから4年目の冬、ふと数年先を想像して、自分はこのままで良いのだろうか?という疑問を持つようになりました。

回りの仲間たちは本当にすごい方々ばかりで、技術力や知識量・センスなど、明らかに自分では真似のできないレベルのなにかを皆さんが持っていました。そういった方々の織り成すコードを見て、こういうやり方があるのか、と関心する機会に恵まれたことを、改めてありがたいことだったと感じております。現在僕は非常に生産効率の良い実装ノウハウを多数身につけることができ、実務レベルで活用することができております。

転機について

過去にも書きましたが、今年4月に上述の大手企業を退職し、乃木坂のIT企業に入社しました。お世辞にも大手企業とは言えない、小さい会社です。しかし、扱っているシステムは決して小さくないものですし、捌いているトラフィックも4から5Gbpsほどと、かなりの規模と言えるものです。

僕は、大企業の「大企業っぽさ」が苦手でして、そこに身を置くことによって自分が弱ってしまった感覚があったのを覚えています。一時期、そんな自分を指して「牙を失った」とか「狩りをする爪がない」という表現でその軟弱さを自嘲していたことがありました。

ある時、なんでそういう風に感じてしまうのだろうか、と温泉に浸かりながら考えていたとき、とある仮説をたてて考えてみたことがあります。

「人間は、環境が求める以上の存在になることはできない。」

そうすると、実は環境が僕の苦手なところを要求していただけであり、たまたま弱かった面が露呈しただけだった、ということではないのか?

苦手な部分について頑張って克服することもできるだろう。でも、それはほどほどにしておかないと、人生はそんなに長くない。もっと自分の武器を売り込める環境を模索しなくては。

自分の武器を明らかにするために、過去をふりかえってみる

当時僕自信の過去を振り返った時に、大まかに以下のような武器を持っている、と認識していました(今思えばこれはやや盛りすぎな気がしてる)。

  • webシステムの構築に関わるほぼ一切の技術 (サーバ・インフラ・JavaScript・セキュリティ・大規模メールシステムなど)
  • microservices的な開発に関わってきた経験
  • 受注開発営業の経験
  • webデザインの経験
  • ソシャゲーのレベルデザイン経験

当時はこれらの武器のうちの一部しか活用されてないな、という感覚があったのを覚えています。

自分が経験したことをやる道と、未経験のことをやる道と。

次のキャリアを選ぶときに、今までやってきたことをそのまま選んだのであれば、おそらくもう一度同じ結果が待っていることだったでしょう。一般的に大きい企業ほど、プログラマであればその人をプログラマという枠でしか扱わないはずです。能力の多面性を生かすことを考えたりはしないでしょう。

であれば、最初から多面的な能力を要求されるポジションに就けば良い。例えそれが自分にとって未経験のポジションであっても、能力的には今までの経験を生かすことができるだろうし、それが期待されるはず、と考え、小さいIT企業に転職し、グロースハッカーというポジションをでっち上げることにしたのです。

この辺の発想の転換には、僕が主催をやっているMachida.pmという集まり?の影響がものすごく大きいです。

グロースハッカー(笑)

当初こそサーバサイドエンジニアという肩書きでしたが、最終面接の時点から徹頭徹尾グロースハッカーであることを主張し続けましたし、考え方も行動もグロースハックの観点を軸に、ただし日本の世の中で言われているグロースハックとは違う、もっとエンジニア的なグロースハックを実現することに力を使うことにしていました。

まず、社内の雰囲気を変えるところからやっていくことにしました。悪い噂に怯える仲間には「じゃあ僕が真相聞いてきます」と言って当事者に聞きにいったりしました。煮えきらない仲間には飲んだ勢いで「全力で協力しあっていこうぜ、背中は任せたぞ、その代わりお前の背中は任せてもらうぞ」みたいな感じで絡んだりもしました。とにかくメインの業務に集中してもらいたいという一心で、その他の消耗しそうな要素を徹底的になくしていくよう努めたつもりです。

そして、マーケティング部門との連携を進めるべく、分析基盤の強化やモニタリング基盤の整備を行いました。また、インフラ部門の新設、エンジニア採用における人事部門との連携、エンドユーザからのフィードバックを直に受けるサポセンとの連携など、事業生産効率の向上を狙い、各部門とテクノロジー部門との繋がりを築くことができたと思っております。

気づけばマネージャに

あくまで僕が目指してきたのは「生産効率の向上」この一点に尽きます。肩書きなんてものは後でついてきたものなのでこの際なんでも良くて、仲間を信頼できる文化を社内に根付かせ、個人個人のマイナス面をチームで補い、生産能力を遺憾無く発揮できるチームを作っていきたい、というのが今の目標となっています。

こういうエントリを書くことは再確認作業でもある

この手のポエムを書くことが増えてきましたが、結局のところエントリを書くこと自体が振り返りと言えるんじゃないでしょうか。

来年は・・・

行動経済学に基づいたマーケットエンジニアリング、なんていうのは面白そうですよね、とか思っていたり。

その他

このエントリは査読とかしてないので、とくに雑です。

Created at
by
satoshi azuma
Last modified at
2015-12-28 01:08
by
satoshi azuma