仲間を尊重するということ
は〜い!みんな大好き?雑なポェムの時間ですよ♪
「好戦的」人種について
この業界で長いこと生きていると、(自分もそういうところは有ると思うんですけど)結構な頻度で「好戦的」な人種に出くわすことがあったりするのですが、何も彼らは理由がないのに好戦的ではないんですね(というか理由もないのに好戦的なのは、暴力団の類と大差ないですので、被害状況によっては警察に相談すべきではないか、というのが個人的な意見です)。
よくあるケースとしては、あなた(もしくは僕)が書いたコードがガラクタの山のようなものであったり、彼らがより良い手法を知っている場合に、彼らはいろいろとノウハウを共有してくれます。同時に、メンタルにダメージを与える刃がその中に混じり込んだりすることも多々あると感じます(体感8割)。
そんなわけで、時として「好戦的」人種とのやりとりの中で、エンジニアとしての残機を減らしてしまう人間もいまして、そういう向きはある一定期間灰色の世界を彷徨いながら、心ある仲間の手助けなどによって徐々に色覚などを取り戻していくケースもあれば、そのまま業界をあとにするとか、奈落に落ちてしまうとか、様々な末路を辿るわけです。
で、ここからが大事なんですけど、基本的に「好戦的」人種の辞書に「尊重」という単語は存在しないらしい。これだけは共通してるとおもいます。
仮にあなたの嫌いな開発言語に精通した人間がいるとします。Perl? Java? PHP? なんでもいいです。
彼(彼女)について、「そんなクソみたいな言語使ってるからお前はクソなんだ」とか平然と言えますか?
「尊重」という単語をしらない人間は、これを平然と実行に移せます。ためらい?そのようなものなどありません。言語戦争に嫌気が差している向きには、「言語」のところを「設計手法」とかに置き換えると、より露骨かもしれませんね。
「正義」について
ただ、忘れてはいけない点として、「好戦的」人種は大抵の場合、「ノウハウを伝えたい、やっちゃいけない事について正しい方向に導きたい」という思いについては、人一倍強いのです。これは「正義感」という感覚にも近いですね。
とはいえ、正義というのはいつも「主観」でしかありませんので、そこのところを忘れがちなのも彼らに多い傾向だと思います。
また、「他の多くの人がやっているから正義」という主張もよくよく見受けられますが、それは議論のすり替えであり、そのような主張をする人間の「正義」とやらは、その程度の浅薄なものであると言えます。要するに自分一人では何も判断できない。
「権威」について
また、業界には「**の権威」とも言える人間が一定数存在します。彼らがなぜ権威足りえるのか。「成果を残していて、それに基づいた便利なノウハウを沢山シェアしてくれてるから」というのが直接的な理由として、おそらく最もメジャーなのではないでしょうか。
さて、この直接的な理由についてですが、当の本人の立場に立って考えてみましょう。
「成果を残していて」というのは、おそらく彼らの努力・才能などの能力とタイミングによる部分が大きいですので、ここでは細かい分析はしません。「それに基づいた便利なノウハウを沢山シェアしてくれる」という部分についてもう少し細かく分析しますと、本人的には「ノウハウを伝えたい」という思いが少なからず有るが故の行動であり、それに対する評価です。皮肉にも「好戦的」人種の特徴の一つにも似通っていますね。
「権威」が「尊重」を知らなければ・・・
もし「権威」が「尊重」を知らなければ、どうなるか。答えは簡単で、悲劇しか起きません。
当然「権威」も社会人だったりしますので、同僚がいることも多いです。で、同僚に対してどういう態度に出るか。それは冒頭に書いたとおりです。
「思想を堅実に礼節重んずべし」
これはヤマトグループの社訓の一つですが、大変に含蓄のある言葉だと思います。
僕は「仲間を尊重」できる人間に好感を感じますし、その逆の人間には嫌悪感すら抱いてしまいます。
真に尊敬できるエンジニアというのはまず「他人を尊重できる」人間であり、「技術的にすごい」とか、「情報共有してくれる」とかは、そのウワモノに過ぎません。したがって、「他人を尊重できない」人間がいくら技術的に凄まじくても、はっきり言って全く尊敬の対象にはなりません。
もし被害に遭われたら
まず身近な人間に愚痴を聞いてもらいましょう。これだけで、心の傷の3割ほどは癒やされるはずです。何なら酒でも飲みながら談笑すればいいでしょう。
それでも乗り越えられなさそうなら、活躍の場を変えてみるのはどうでしょうか。転職?でもいいでしょうし、部署を変えてもらうでもいいでしょう。
心の強い向きは、「そんな言い方ないだろう」と面と向かって言えばいいと思います。その場合は中途半端に議論を中断せず、必ず相手の言葉のまずい点を確実に修正させましょう。
何にしても、あなたに残された時間は、一人のおかしな人間に踊らされるほど長くは無いはずです。
まとめ
人を殴るなと何度言わせれば良いのでしょう。