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函館現状報告

色々あって、どうしても生まれ故郷である函館に戻る必要があり、2週間ほど函館で生活していたわけですが、16年前に実家を出る前と比較して思ったことを書いていこうと思います。

「渡航」費用

東京からの渡航費用は、なんだかんだで高いです。

  • 飛行機(AIRDO) 羽田→函館 2時間程度 片道25,000円程度
  • 東北新幹線+スーパー白鳥 東京→函館 6時間半程度 片道19,620円

今回の帰りに利用した激安路線として、以下のような物もありますが、バスの乗り心地は最悪でした。豪華な方のバス(津軽号)を使えば、だいぶマシだったのかもしれないですが・・・。

また、今回は予約が合わずに利用できなかったのですが、willerという業者の高速バスはそこそこ乗り心地が良さそうに見えました。料金は片道7,500円くらいです。

物価

激安です。特に食べ物。都内では1,300円くらい出さないと食べれないものが、600円くらいからあったりします。これは本当に驚いた。

ガソリンもやや安いです。このエントリを書いてる時点ではリッター120円割ってるくらいが標準かと思いますが、函館では115円を割っているところが結構多かったですね。

建造物

古い建物の建て替えがされていないです。かといって何かに再利用されるわけでもなく、とにかく古い空き家が目立ちます。

これは繁華街でも割と顕著で、ちょっと寂しいなあと思いました。

食事情

元地元民としての感想です。

寿司

敢えて言おう。「函館では回転寿司を食え」と。

そのくらいに回転寿司のクオリティが高いです。ネタが新鮮ですし、そのくせ異常に安価。東京モンであれば、「ひと皿90円でこんなに美味しいお寿司を食べられるなんて!」と驚くと思います。もちろん、回ってない方のお寿司のほうが美味しいのかもしれないですけどね!

バーガー

そして函館といえば、ご当地バーガーのラッキーピエロですよ。

ラッキーチーズバーガー + ポテトL + コーラ

↑ので大体700円くらいですので、まずまずの価格設定ですが、ボリュームが凄いですし、何より「全国ご当地バーガーNo.1」とのことで、味も大満足です。高校生くらいの頃からあるお店ですが、20年近く経った今でも、信頼感バッチリのクォリティでした。

弁当

函館でお弁当といえば、やはりハセガワストアのやきとり弁当が鉄板でしょう。

お弁当としては普通のお値段ですが(中タレで583円だったっけ?)、豚バラ串と野菜串、タレ、のり、ご飯の組み合わせが大変にバランスよく、中毒性が高い味わいです。

市内の移動手段

デイタイムであれば、路面電車 or バス で十分でしょう。割と頻繁に往来していて、利便性は悪くないです。ただ、移動距離を考えると、ちょっと割高ではあると思います。(函館は割と狭い)

雪が積もっていなければ、レンタサイクルなんかも良いのでは、と思いますが、いささかレンタサイクルについては寡聞なもので、自信はありません。学生の頃は自転車で大抵の場所に行き来しておりましたし、体力さえあるなら自転車は大活躍するでしょう。

また、空港からは「とびっこ」という急行バスが出ており、市内の要所要所へ比較的楽に移動できます。

道路事情

いくつか新しい道路が新設されておりましたが、コンパクトシティ化に向けて大きく前進してるなぁという印象を抱きました。

バスの便数が大幅に増加しており、直線道路が増えたことで移動時間の短縮に貢献しているように感じました。

繁華街

大門地区(所謂駅前)と十字街地区の寂れ具合が凄まじいです。20年前はどちらも市内の繁華街だったのですが、時間というものは残酷なものですね。

五稜郭(本町)エリアも裏通りは寂れてきているのですが、それでもまだまだ頑張っているという印象でした。

美原は相変わらず賑やかでしたし、昭和、戸倉あたりは新しいショッピングモールなんかができたりして、今後楽しみなエリアと言えそうです。

新しい物

桔梗のあたりにできた「蔦屋書店」がとにかく凄まじいインパクトでした。

函館蔦屋書店がスゴい!代官山を超え、これを目当てに函館に移住しても良いレベル! (1/2) | #BLOGOS

こんな記事が出てくるくらいにはトンデモなく素晴らしい施設です。

∞インターネットを支える給電口のあるワークスペース(利用無料)、柔らかなソファと小洒落たサイドテーブル(利用無料)、ありえない営業時間(7:00-25:00)、ファミマやスタバなどの店舗が併設されている、などなど。およそこれまでの函館では考えられなかった、超が付くほどの先鋭的空間でした。

温泉

銭湯感覚で温泉に浸かることができるのが、函館のもうひとつの特徴。入浴料400円ポッキリで、天然の掛け流し温泉を満喫できます。

最後の「七重浜の湯」に至っては、2000円ポッキリで(実際には1960円だったかな)天然温泉、レストラン、仮眠施設(という名の宿泊設備)の利用が「翌日」11時まで可能になるというプランがあったりします。

仕事と収入

しかし、友人・知人の話を総合するに、市内の働き口で満足な収入を得るのはなかなかに困難なことらしいです。業種もだいぶ絞られており、車関連、パチンコ関連、コンビニ関連、介護関連、一次産業関連、という業界が強く、それ以外はあまり見かけないという状況です。

ここはひとつ、金払いの良いIT企業あたりが開発拠点を置いてみると面白いのではないでしょうかね。案外ローコストで悪くないのでは?と思うのですが。

まとめ

帰省のついでに、長期滞在で感じた故郷の諸々を書き出してみました。

改めてみると、「コンパクトシティとしてはアリ」なレベルに近づきつつある、という所感です。あとは企業誘致と所得向上を頑張って欲しいですね。

それから蔦屋書店方面の交通の便(バス網)を強化したらかなりアリではないかとも思います。

追記:帰りの夜行バスにて

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2015-02-10 18:50
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